曲がりシッポの別館

冴えないおやじのだらだらブログ

沖縄戦をソロプレー

沖縄戦(Tiny Battle Publishing社)のルールを読んだので、ソロプレーをしてみました。

シナリオは、入門用の「悪夢の始まり(1-4ターン)」。航空作戦ルールは使用しません(航空作戦のみのシナリオもあります)。

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第1ターンの大規模上陸。日本第32軍の命令は「防御」。

上陸には、第1ターンだけの大規模と2ターン以降の小規模上陸に分けられます。

大規模上陸は沖縄本島への上陸となります。

マップ上の赤いチップのある場所が勝利条件のヘクス。

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マップ右端、読谷飛行場を占領後、沖縄北部ボックスへと進軍する米軍。

右端の四角く囲ったスペースが、沖縄北部ボックス。

首里前面の要塞線での戦いが始まっています。

画面上が疲労・損害トラックで、日本軍は第32軍全部を1マーカーで、米軍は各師団ごとに記録していきます。ここでの数値が戦闘の損害および退却を吸収して防御戦を表します。数値が上昇するとダイス目等のペナルティが発生します。

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第2ターンの米軍手番の終了場面。尚、このターンの第32軍の命令も「防御」。

「反撃」が出ると攻勢に出ないといけなくなります。ゲーム中、2回攻勢に出れば命令チェックは必要なくなりますが、史実通り日本軍の疲弊を加速させ米軍を助ける結果となるはずです。

切れて見れませんが、沖縄北部と伊江島ボックスが占領されています。

シナリオ的に引き分け以上の展開は無い状態なのと、集中モードの米軍戦車ユニットに対する日本軍砲兵の反撃ルールの適用を忘れていた等で、一旦ここで終了する事に。

 このゲームには、日本の特攻、菊水作戦を再現するルールや大和を含む第二艦隊の天号作戦のルールがあります。

 疲労・損害トラックの記録を付ける単調作業に陥るのを、皮肉なことに残酷なこのルールが盛り上げてくれるのかもしれません。

英霊たちの御霊に合掌。

ちなみに、ルールブックにも書かれていますが、大和の出撃は片道特攻作戦ではありません。海外のデザイナーの方がこの様にとらえているのを知ることができたのは大変有意義だったと思います。

数年前の私も大差ないのですが、日本じゃ大和が単艦で片道の燃料だけ積んで出撃したなんて信じている人がいまだに多いんじゃないでしょうか?

 最後に、このゲーム、細かいルールがあるのは仕方がありませんが、ルールブックには書かれているのですが、マーカー類の置く場所などちょっととっつきにくい点があります。

第10軍ボックスが一見すると砲兵ユニットの置き場なのですが、実はTF 53と55の輸送船と補給船及びその護衛艦を表していたりするのは、その最たるものじゃないかと思います。

 ルールブックの疑問点は2度目の質問を今朝送って、既に!回答をいただいております。近日中に、そちらも反映されたルールブックの公開とその告知があると思います。

小さなウォーゲーム屋さんと言いますか中黒様のアフターサービスには、いつも頭の下がる思いです。本当に、有難うございました。

ゲームを買うなら、こういう方のショップやデザインされた物を買いたいと思わずにはいられません。