曲がりシッポの別館

冴えないおやじのだらだらブログ

Wagram 1809をソロプレーしました

コンパスゲームのWagram 1809を購入。

人生初のタイ・ボンバデザインのゲームですよ(そして、タイ・ボンバ氏の初ナポレオニックらしい)。

第1ターン

 盤外に第1ターン登場のフランス軍のユニットがあります。

なお、ルールブックでは、この増援の移動は道路移動として0.5移動力で登場するかの様に書かれていますが、実際は他のフランス軍ユニット同様、第1ターンの特別ルールで1移動力でしか移動できません(小さなウォーゲーム屋さんに確認済み)。

 今回0.5移動力で登場させていますが、このターンではオーストリア軍にまで兵は届きませんので、大した問題では無かったのではないかと思います。

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フランス軍としては、マップ西側に当たる左翼からの道路4か所からの突破によるサドンデスとマップ北に当たる右翼の高地(茶色いヘクス群)へのゲーム終了時での3ユニットの進出を目指します。

一方、オーストリア軍は、マップ南端中央のグロース=エンツァードルフ占領か、フランス軍の士気喪失(損失25以上等)によるサドンデスが勝利条件となります。

 第2ターン終了時?

6ターンを除き、移動、戦闘フェイズの前後はフランス軍プレーヤーが選択します。

尚どちらのフェイズも行動は交互。囲碁、将棋の様に1ユニットを移動させると手番が代わります(パスは不可で、行動したものとしてユニットを裏返す)。

 あと、このゲームはメイアタックなので、隣接しても戦闘を強要されません。敵ZOCからの離脱も敵ZOCへの侵入が出来ないものの、1ヘクス移動に限り可能で、一般にナポレオニックで使われるNAWシステムと随分違ったものになっていますが、交互行動システムがその分自由な行動を妨げる様になっています。

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 第3ターンには、オーストリア軍の援軍がマップ西側、オーストリア軍右翼(フランス軍左翼)に登場して、崩壊寸前の戦線を立て直すことに成功します。

第4ターン

左翼と、右翼端で突破を図るフランス軍

マップ上下に並んでいるユニットは、実はステップロスした場合の交換ユニットです。裏返っているのは既に失われたステップ。

5戦力のユニットなら、合計5ユニットあるのです。なので、使うユニット数は大して多くありません。

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第5ターン

 このターンは夜間となり、戦闘と敵ZOCへの侵入はできなくなります。

そして、重要なのはステップロスしたユニットの戦力が1回復するのです。

これで双方の士気喪失の危機が一旦解消する事となりました。

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第6ターン

 このターンは、唯一オーストリア軍が先行となり移動と戦闘の前後の選択を行えます。

あと、このターンからオーストリア軍の残りの援軍が到着するかダイスを振ることになります。1が出れば成功で、マップ東端からの登場となりますが、失敗。

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第7ターン

 オーストリア軍援軍判定は、失敗。

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第8ターン

 オーストリア軍援軍判定は、失敗。

フランス軍左翼の南北での攻勢は失敗に終わり、中央での攻勢と戦線の立て直しを図ります。フランス軍右翼では、漸くオーストリア軍をZOCで挟み込んで後退による1戦力ロスの除外をできなくします。

今回もいつものようにサイの目が振るわず、 1/1の双方1戦力喪失の戦闘結果ばかりでて、オーストリア軍は後退でその分の適用を逃れるというフランス軍には嫌な展開だったりします。

あと、このゲームの戦闘結果表は、双方の戦力差をもとにコラムが代わりますが、5戦力以上になると5戦力単位のチャートとなり、ここに地形効果が加わると随分守備側有利な結果となるのです。

例えば、砲兵マーカーも使い+7戦力だと5のコラムを使いますが、そこに小川と町の地形効果の各1コラムシフトが入ると+3のコラムを使用することとなります。

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第9ターン

 オーストリア軍援軍判定は、失敗。

 フランス軍中央での川越えに成功、丘に迫ります。右翼では完全に突破口が開き、再度の包囲戦と次のターンでの勝利条件達成のおぜん立てが整います。

そして、フランス軍左翼では、前ターンにオーストリ軍右翼中央に穴が開き、フランス軍先行の手番ということで、オーストリア軍の予備の騎兵が動く前に突破が成功しフランス軍の勝利となりました。

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フランス軍中央と右翼

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フランス軍左翼

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とにかく、綺麗なマップに惹かれて購入した本作ですが、コマ数の少なさと交互手番ということで、対戦が面白いゲームじゃないでしょうか。将軍の駒があるわけじゃないので、キャラクター性も低いですしね。

あと、今回はオーストリアの援軍が来なかったのが大きな勝因でしたので、これ次第ではガラッと変わった展開になっていたと思います。

それから、8ターン終了時でフランス軍の損害は21で25の士気喪失によるサドンデス負けの一歩手前で、実際は薄氷の勝利でした。ちなみに、オーストリア軍は26で士気喪失によるペナルティが適用される状態になっていました。

 最後にナポレオニックとか細かいユニットの分別に便利な100均の薬ケース。

ちなみに、AHの戦争と平和の衛星国軍のユニットはこれで分類しています。

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このゲームみたいに部隊ごとに交換ユニットが綺麗に並べて置かれるゲームだと撤収時に気を付けてやれば、再度のプレー時に素早く配置が出来て気分がいいこと間違いなしだと思います。

 最近は、ルールを読んでサマリーを作るために序盤だけプレーするって事が多かったのですが、漸くゲーム終了までプレーできました。

しかし、気軽に例会に出れるようになるのはいつなんでしょうねえ。