2月にゲームマーケットに行ったつもりで買っておいた「PACIFIC GO」( 堀場工房)をソロプレーしてみました。
このゲーム、太平洋之碁と言うように移動フェイズでは、通常のウォーゲームと違い交互にコマを動かしていきます。
また、太平洋戦争のキャンペーンですが、真珠湾攻撃が終わってから昭和19年の冬までと期間を切り取っています。
真珠湾攻撃は一種の儀式みたいなものなのですが、単に日本軍側プレーヤーがサイコロ振るだけって行為を実現するために特別ルールをつけることを避けるのもゲームを複雑化しないための一つの手だと思います。あと、戦争末期は、日本側プレーヤーがなぶり殺しに耐えるだけなのでゲームとして切り捨てるのは仕方がないですね。
さて第一ターン、シンガポール、バタビヤ、マニラ(これは後でバリクパパン攻略に変更しています。まず資源を取らないと)に向け日本の陸軍部隊が上陸をうかがいます。これに対し、オランダ海軍が出撃か?ってところです。
第二ターン開始時。
実は、帰還ルールの運用を間違えていたために日本本土に海軍駒が残ることに(陸軍駒は、最後まで(滝汗 )。
日本海など海域エリアに自軍(陸、海)駒を出しておくと、帰還フェイズでトラックやシンガポール等の任意の自軍支配下の港湾エリアに帰還させることが出来るのです。これにより、資源ポイントの消費が厳しい日本側の部隊運用がかなり救われることになります。
また、もし台湾に海軍駒が残っていたら、これも帰還の対象になります(作者様に質問済み)。
スラバヤ沖で日本軍と引き分けたオランダ海軍がバタビヤに残っています。資源ポイントと港湾支配が・・・
第三ターン。
第二ターンで日本海軍を屠ったオランダ海軍が健在!
あっさりガ島を取られて(守られて)います。
ミッドウェーならぬウェーク沖海戦が勃発。ジャワ海でもたもたしたつけが回って劣勢の日本海軍、運命の瞬間です。
双方、資源6ポイント投入も各2以下のサイの目が必要な米と3以下が必要な日本の質?の差によって日本が2命中、米1命中を獲得し日本の勝利となりました。
ツィッターで先の帰還ルールの運用ミスで3ターンで投了と言いながら5ターンまで終了。6ターン開始時です。
ウェーク沖、トラック沖、珊瑚海と3方向からの侵攻を珊瑚海では引き分けに持ち込みますが、ウェーク沖では敗戦。トラック沖は兵力を割けずに不戦敗。
トラック島に米陸軍1個の上陸を許しますがラエ上陸作戦に派遣していた陸軍駒を転用して日本軍は薄氷の勝利を掴みました。
一方、漸くオランダ海軍の排除に成功した日本は、セイロン沖を支配下に置きジャワ海への侵入を防いでいます。これに対して、英国はビルマに陸軍駒を派遣して守りを強固なものとします。
今回、ここまででプレーを終了しましたが、既に5ターンから連合国の反攻が強まってきて6ターンからは守勢一方になりそうな気配です。
帰還ルールの運用ミスとオランダ海軍の頑張りがなければ5ターンまではもっと楽な展開が多いとは思いますが、史実どおりのじり貧感が伝わってきて絶対防衛権死守な大本営発表という死亡フラグがちらほらですよ。
最初は移動させたコマの下にチットを置いたりしていましたが、そんなのいらなくても分かるように考えられていて関心させられました。
まあ、海軍駒が空母や戦艦のユニットじゃないから嫌とか思う方がいると思いますが、もっと難しいゲームになりますが色々とゲームが出ていますのでそちらを買ってみてください。
「真珠湾強襲 (GJ)」(絶版)で、海戦って面白いじゃないかって思って「聯合艦隊 (サンセット)」のインストを受けた私みたいな異端者もいますからねえ(汗
でも、簡単に太平洋戦争のキャンペーンが楽しめて、しかも安い。これは買いですよ。