曲がりシッポの別館

冴えないおやじのだらだらブログ

Mediterranean Empires(S&T)をプレーしてみました

今年前半、購入するか一番悩んだ表題のゲームですが、とうとうオクで購入してしまいました(滝汗

以前も買わせて頂いた出品者なので予想していたことなのですが、ルールブックがコピー。でもルールブックにあるURLさえあればPDFファイルがダウンロードできるしと思っていたら、該当部分がサックリと切り取られた物が送られてきて、「そうきたか・・・」とガッカリしました。

私同様、紙のルールブックよりPDFという方は、そういう事もあると心してオークションに参加して下さいね。

ちなみに、ちょっとルールが曖昧で、小さなウォーゲーム屋に掲載されているルールのQ&Aをダウンロードするのを忘れないで下さい。あと、私が躓いたり、ルールの不明確だった部分を赤字で書いているので、よろしければ参考にして下さい。

さて、ゲームに戻りまして、このゲームは、1281年から1350年まで1ターン10年でスペインのアラゴンとフランス、アンジューとの西地中海と中央地中海の覇権争いを扱っています。

今回は、BGG等で評価の高い3ターンのショートシナリオをソロプレー。

勝利条件は、アラゴン側が上記赤丸のエリアを保有することですが、マルタ島はアンジューが保有しているためにこれを奪い取る必要があります。ちなみにシシリーは同盟勢力なので武力以外に外交により中立に戻る可能性もあります。イタリア他多くのエリアが中立状態でのスタートです。

毎ターン軍略マーカーを双方4枚引いて、これを外交や戦闘に使いますが、今回外交に使えるマーカーはアラゴンに1枚。

政略合同フェイズでは、同盟、属国化、反乱の3ラウンドを双方それぞれ1回ずつ自由な順番で行いますが、その都度Politicalマーカーを1個消費しますので、マーカーが無い場合はパスという形でプレーします。「うーん、まだ使い処じゃ無いな。」とか、「属国じゃなあ」とか言って使わない言い訳をしながらプレーするんでしょうかね。ここは不明確な箇所でした。

あと、反乱の部分は和訳に問題があって、7.3 3)「地上」ユニット、艦隊はマップ上に「残っている場合がある。」とかが外交表の部分と合わせて最低限修正が必要かと。

で、ジェノヴァを同盟にするか悩んだのですが、他の方の対戦記事で、その後直ぐにフランスがジェノヴァ侵攻を行っていたのを見ていたせいか弱気になって、もう一方の海軍国ヴェネツィアに同盟をしかけて成功。

この後動員でTP(財政ポイント)の多い方が交互に置く動員の先後を決められるのですが、私、最初ここのルールが理解できていなかったのですが、上限の10を振り切ってもいいからポイントを計算して、そこで優劣を決めてからTPマーカーを最大10の欄に戻して動員するんですね。まあ、同数だったらどっちってルールは抜けていますけどね(汗

作戦行動はフランス先行でフランスが全部プレーしてから、アラゴンです。

上記の青線=移動と青のバッテン(X)=戦闘がフランスの作戦行動です。で、赤がアラゴン

フランスはRossellóに侵攻。一方アラゴンは、Toulouseでフランス王率いるフランス軍を一蹴して、一部の軍をMontpellierに送っています。あと、アラゴン海軍はMontpellier沖のフランス海軍を壊滅。

戦闘結果表のDV(決定的勝利)箇所がDが抜けてVになっているのと、ここも和訳で防御側は攻撃側「ユニット」と同数のと記述が曖昧になっているので英語ルールブックを確認して下さい。DVとDV+Sの戦闘結果、DVの部分の効果は一緒だろう思ったのですが英語ルールブックも一緒で、防御側全滅で攻撃側無傷。

これ結構ブラッドリーな戦闘結果表ですね。1ユニットの攻撃でも賽の目修正で7にできれば、どんな大軍でも全滅できます。まあ、1ターン、10年ですからね。

賽の目修正で1以下になった場合の記述がないので、これは1としてプレーしています。

アラゴン国王の死亡判定は、死亡!最強の王がorz

第2ターン。フランスは、ローマを同盟にし教皇マーカーを置いています。あと、ジェノヴァを属国に。アラゴンは、サルディニア南部のPisaを同盟にすることに成功しています。

前ターン失われた王の補充も動員フェイズに行い、国王プールから引きます。

さて、新しいフランス王は、+0 +1(外交値 武力値)。一方アラゴンは、+2 +2の最初と同じ優秀な王が再降臨w

フランス軍は、Montpellierのアラゴン軍を排除した後、他エリアの部隊を拾いながらCatalan countiesに侵攻しマルタ島攻略部隊とおぼしきアラゴン軍を排除。更に1個徴集兵をLowe Aragonに移動させ支配を狙います。

アラゴン軍は、Rossellóのフランス軍を排除し、さらにCatalan countiesに。これに対してフランス軍の迎撃は2度とも失敗しますが、Catalan countiesでのアラゴン賽の目も奮わず、双方残った状態でにらみ合いとなります。

Kingdom of Murciaの部隊がKingdom of Valenciaの部隊を拾って、Lowe Aragonに進入。フランス軍を排除することに成功しました。

ツイッターでつぶやいたジェノヴァ海軍がアラゴン海軍を壊滅というのは、ジェノヴァが属国なので作戦行動はできないということでアラゴン海軍を戻しています。

一方、Catalan countiesのマルタ島攻略部隊が壊滅したので、代案としてヴェネツィア海軍で同国陸上部隊を拾いながらの攻略は賽の目が奮わず作戦ポイントが足らなくてマルタ島に上陸した後の行動(強制)ができないので出航して戻っています(汗

このターン、国王、教皇の死はありませんでした。

最終ターンの第3ターン。

フランスは外交でシシリーを中立化しようとしますが、勝利条件達成不可能によるサドンデスを避けようと必死のアラゴンの外交的阻止が成功してアラゴン側同盟国のままということでプレーが続行されます。

フランス軍は、アラゴン王と大軍との戦闘を避け、Catalan countiesからUrgellに侵攻しようとしますが、離脱時と侵入時に迎撃を受けた上に戦闘結果も奮わないのに作戦ポイントが無くなりアラゴン軍の排除に失敗します。MontpellierからRossellóの侵攻には成功。フランス海軍2のアラゴン海軍5(修正で10)への捨て身の攻撃は、追撃失敗のおかげで双方被害無し。

アラゴン軍は、Catalan countiesからRossellóへ侵攻しフランス軍を排除、エリアを回って部隊を拾いながらUrgellに侵攻し、フランス軍を排除することに成功します。

あとは、マルタ島

ヴェネツィアマルタ島攻略部隊の作戦ポイントは・・・

賽の目6! 上陸も出来ないorz

あああっと考えると同盟国のPisaがある。作戦ポイントは11!

部隊を拾ってマルタ島侵攻。最後アラゴン2(Pisa野戦軍1個)、フランス1(アンジュー徴集兵1個)の野戦は効果無し!

後一歩でフランスの勝利となりました。

動員でフランス野戦軍1個を送っていたのが首の皮一枚での勝利を導きました。

いやー、面白かったです。

ちょっとルールが不明確でしたが同じデザイナーのWorld War Africa: The Congo, 1998-2001と比べればねえw

でも、質問にはちゃんと答えてくれる方の様で、アフリカ大戦は、単純にテストプレー不足と時間不足なんですかね。

なので、World War Africa: The Congo, 1998-2001もプレー可能なレベルまで明確化が進んでいるようなのでそろそろ小さなウォーゲーム屋さんにルールブックを更新して欲しいのですが。あと和訳のミスもね。